先に結論
純利益は「購入者の支払総額」から、仕入原価、税込の販売手数料、FBA配送代行手数料、その他コストをすべて引いて求めます。商品価格だけでFBA料金を選び、商品価格と購入者負担送料等の合計に販売手数料率を掛ける点が重要です。

Amazon FBA商品の純利益を出す計算式

売上合計 = 商品価格 + 購入者負担の配送料・ギフト包装料
純利益 = 売上合計 − 仕入原価 − 税込販売手数料
− FBA配送代行手数料 − その他コスト
利益率 = 純利益 ÷ 売上合計 × 100
ROI = 純利益 ÷ 仕入原価 × 100

Amazon公式では、販売手数料は購入者が支払う商品ごとの売上合計を基準にします。商品価格だけでなく、購入者負担の配送料、ギフト包装料、適用される税も対象です。一方、FBA料金表の「1,000円以下」の判定は商品価格です。

販売手数料表の料率は税別で、FBA配送代行手数料表は消費税10%込みです。利益を多く見積もらないため、販売手数料には消費税を加えてコスト計上します。

販売手数料はカテゴリーと価格帯で変わる

2026年4月1日から、750円を超える商品の販売手数料率が多くのカテゴリーで0.4ポイント上がりました。750円以下は、多くのカテゴリーで5%です。ただし、メディアやAmazonデバイス用アクセサリなど、固定料率のカテゴリーもあります。

カテゴリー例2026年の税別料率
家電&カメラ / エレクトロニクス750円以下5% / 750円超8.4%
ホーム・キッチン / 家具750円以下5% / 750円超15.4%
ビューティー / 食品&飲料750円以下5% / 1,500円以下8.4% / 1,500円超10.4%
服&ファッション小物5% / 8.4% / 12.4%。3,000円超は超過分8.4%
Amazonデバイス用アクセサリ45.4%

多くのカテゴリーには商品1点あたり30円の最低販売手数料があります。服、シューズ、バッグ、アイウェア、ジュエリーは高価格帯で「閾値まで」と「超過分」の料率が分かれるため、単一の料率で近似すると誤差が出ます。

FBA配送代行手数料はサイズ・重量・商品価格で決まる

FBA配送代行手数料は、梱包後の商品サイズと重量で決まります。2026年4月1日から標準サイズ20〜80cmの料金が引き下げられ、1,000円以下の商品には別料金が設定されています。下表は代表例で、公式表には特大型まで21区分あります。

代表サイズ1,000円超1,000円以下
小型(25×18×2cm・250g以下)288円222円
標準(35×30×3.3cm・1kg以下)318円252円
標準(3辺合計80cm・5kg以下)472円427円
大型(3辺合計100cm・10kg以下)675円609円
大型(3辺合計120cm・15kg以下)781円715円
仕入れ前に、手数料込みの利益を確認する。

登録不要。カテゴリーとサイズを選ぶと、純利益・ROI・損益分岐を自動計算します。

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商品価格2,980円の利益計算例

ホーム・キッチン商品、商品価格2,980円、仕入原価1,200円、標準35×30×3.3cm・1kg以下、広告・保管・納品費などの按分150円で試算します。購入者負担の配送料・ギフト包装料は0円とします。

販売手数料
505円
FBA料金
318円
純利益
807円
利益率
27.1%
ROI
67.3%
損益分岐
2,008円

税別の販売手数料は2,980円×15.4%を四捨五入して459円、手数料の消費税概算は46円です。税込手数料505円、FBA料金318円、仕入原価1,200円、その他コスト150円を引くと純利益は807円になります。

同じ条件で利益率20%を確保するには、商品価格2,645円以上が必要です。価格を先に決めるだけでなく、目標利益率から必要価格を逆算すると仕入れ判断が速くなります。

利益率・ROI・損益分岐価格をどう使い分けるか

  • 利益率:売上に対して利益がどれだけ残るかを見る。広告や値下げの余白を判断しやすい。
  • ROI:仕入資金に対して利益がどれだけ返るかを見る。在庫回転と合わせて仕入れ候補を比較する。
  • 損益分岐価格:これを下回ると赤字になる境界。セール価格やクーポン上限を決める。

高いROIでも売れるまで半年かかれば資金が寝ます。反対に利益率が低くても回転が速い商品は、月間利益を作れる場合があります。1個あたりの利益だけでなく、販売速度と返品率も一緒に見てください。

Amazon利益計算で見落としやすい6つのコスト

  1. 販売手数料にかかる消費税。
  2. FBA倉庫までの納品送料と梱包資材。
  3. 在庫保管手数料と長期在庫追加手数料。
  4. スポンサープロダクト広告の1個あたり費用。
  5. 返品、返送、廃棄に備えた引当額。
  6. 大口出品の月額4,900円(税別)または小口出品の1商品100円。

商品ごとに変わる費用は「その他コスト」に1個あたりでまとめます。直近30〜90日の実績から、広告費÷販売個数、返品関連費÷販売個数、月額費÷販売個数を計算すると、机上の利益と実績の差を縮められます。

Amazon FBAの利益計算に関するFAQ

Amazon FBAの利益率は、何パーセントあればよいですか?

一律の正解はありません。返品率、広告費、在庫回転、値下げリスクが商品ごとに違うためです。まず自社の最低利益率を決め、仕入れ前にその基準を満たすか確認してください。

Amazonの販売手数料は、商品価格だけにかかりますか?

いいえ。Amazon公式では、商品価格、購入者負担の配送料、ギフト包装料、適用税を含む購入者の支払総額が計算対象です。FBA低価格料金の1,000円境界は商品価格で判定するため、2つを分けて考えます。

FBA配送代行手数料には消費税が含まれますか?

Amazon公式のFBA料金表は消費税10%込みです。一方、カテゴリー別販売手数料の料率表は税別表記なので、利益計算では販売手数料にかかる消費税もコストへ加えます。

在庫保管手数料も計算に入れるべきですか?

入れるべきです。保管日数と商品サイズで変わるため、1個あたりの見込額として加えます。広告費、FBA納品費、梱包費、大口出品の月額費も同じように按分します。

モール別の利益構造も比較する

Amazonと楽天市場では、手数料の構造が異なります。楽天の固定費、ポイント原資、決済・アフィリエイト費まで含めた計算は、楽天市場の手数料一覧で解説しています。

「売れたら利益が出る」を、仕入れ前に確認する。

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参照した公式情報

料金は2026年8月17日に確認しました。料金・対象条件は変更される可能性があるため、最終判断前に最新の公式情報とSeller Centralの請求明細を確認してください。