50%OFFで利益が50%減るわけではない
楽天スーパーSALEでは割引商品が目立ちますが、値引きで減るのは売上です。仕入原価、送料・物流費、月額出店料の1個あたり按分は、販売価格を下げても基本的に同じです。一方、システム利用料や楽天ペイ、ポイント原資などは販売価格に連動して下がります。
− 仕入原価 − 送料・物流費
− 楽天の変動手数料
− ポイント・アフィリエイト費用
− 月額固定費の1個あたり按分
− セール固有の広告費・クーポン費
つまり、値引き率だけを見ても採算は判断できません。値引き後の販売価格を使って、手数料を引き直す必要があります。
3,980円の商品を10〜50%OFFで比較する
税込通常価格3,980円、仕入原価1,200円、送料・物流費506円、がんばれ!プラン、月商100万〜200万円、月間販売個数500個で試算します。ポイント1倍、モバイル比率などは楽天公式シミュレーションの想定値を使っています。
| 値引き | 販売価格 | 概算純利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 通常価格 | 3,980円 | 1,705円 | 42.8% |
| 10%OFF | 3,582円 | 1,358円 | 37.9% |
| 20%OFF | 3,184円 | 1,012円 | 31.8% |
| 30%OFF | 2,786円 | 666円 | 23.9% |
| 50%OFF | 1,990円 | -28円 | -1.4% |
30%OFFでは1個あたり666円残りますが、50%OFFでは28円の赤字です。ここに広告費や追加ポイント、クーポン発行費が加われば、赤字になる値引き率はさらに低くなります。
値引き上限率の求め方
1 − 2,022 ÷ 3,980 = 約49.2%
この49.2%は「利益0円になる境界」です。実務ではここまで値引きせず、目標利益率を残します。たとえば利益率20%を確保したい場合は、損益分岐価格ではなく「目標利益率を満たす必要価格」を下限にします。
値引き前後で販売個数が増えるなら、月額出店料の1個あたり按分は小さくなります。ただし、販売個数の予測が外れる可能性があるため、保守的・標準・強気の3ケースを作ると安全です。
セール公開前の確認リスト
- 値引き後の税込販売価格を確定する。
- 仕入原価、送料・物流費、月額固定費按分を入れる。
- ポイント倍率と商品ジャンルをセール条件に合わせる。
- 広告費、クーポン負担、追加販促費を別途加える。
- 想定販売数が少ないケースでも黒字か確認する。
- 損益分岐価格より十分高いセール価格にする。
楽天スーパーSALEの開催内容や参加条件は変更されることがあります。最新情報は楽天市場の公式スーパーSALEページと、店舗向けRMSの案内で確認してください。手数料条件は楽天市場の料金詳細を参照します。
楽天スーパーSALEの利益計算FAQ
楽天スーパーSALEで50%OFFにすると、利益も半分になりますか?
半分とは限りません。販売価格は半分になりますが、仕入原価、送料、月額出店料の按分は変わらないため、利益は半分以上減ることがあります。変動手数料だけは販売価格に連動して下がります。
値引きできる上限はどう計算しますか?
通常価格に対する損益分岐価格の割合を求めます。値引き上限率の目安は「1−損益分岐価格÷通常価格」です。広告費や追加ポイントを使う場合は、その費用も加えて再計算します。
セール価格の利益計算に月額出店料は必要ですか?
必要です。月額出店料を月間販売個数で按分し、1個あたり固定費として入れます。セールで販売個数が大きく変わる場合は、通常時とセール時の両方で試算してください。