先に結論|在庫保管手数料は体積・日数・季節で決まる

FBA在庫保管手数料は、Amazonフルフィルメントセンターで商品が占めるスペースの日次平均をもとに、月単位で請求されます。商品価格が同じでも、箱が大きい商品、在庫数が多い商品、保管日数が長い商品ほど費用は増えます。

服・ファッション小物・シューズ・バッグ以外の小型・標準サイズは、10cm×10cm×10cmあたりの基準額が1〜9月は5.676円、10〜12月は10.087円です。大型・特大型は1〜9月が3.278円、10〜12月が6.984円で、年末に向けて基準額が上がります。

  • 小型・標準サイズの基準額は、1〜9月が5.676円、10〜12月が10.087円です。
  • 大型・特大型の基準額は、1〜9月が3.278円、10〜12月が6.984円です。
  • 服・ファッション小物・シューズ・バッグは、別の基準額が設定されています。
  • 実際の請求は日次平均の保管スペースで決まるため、月初在庫だけでは判断できません。

1個あたりの在庫保管手数料を計算する

概算式は「季節別の基準額×商品体積÷1,000×保管日数÷その月の日数」です。商品体積は梱包後の寸法をセンチメートルで掛け合わせます。1か月を通して保管する場合、日数の割合は1になるため、基準額と体積だけで月額を概算できます。

たとえば、服・ファッション小物・シューズ・バッグ以外の小型・標準サイズで、梱包後の体積が1,500立方センチメートルの商品を1か月保管するとします。1〜9月は約8.51円、10〜12月は約15.13円です。100個なら月約851円から約1,513円へ増え、差は約662円になります。

  • 体積1,500立方センチメートルの商品は、1〜9月の1個月額が約8.51円です。
  • 同じ商品でも、10〜12月の1個月額は約15.13円になります。
  • 100個を1か月保管すると、季節料金の差は月約662円です。
  • 料金表のサイズ区分と梱包後の寸法は、Seller Centralの在庫データで確認します。

12か月を超える在庫は長期在庫追加手数料も確認する

Amazonは2026年4月15日から、フルフィルメントセンターで12か月を超えて保管されたすべての商品に、最低20円/個/月の長期在庫追加手数料を導入しました。これは通常の在庫保管手数料とは別に発生します。

20円は上限ではなく最低額です。商品の体積などで計算した長期在庫追加手数料が20円を上回る場合は、その高い金額が適用されます。対象数量、在庫期間、実際の見積額は、請求前にSeller Centralの在庫レポートと手数料見積りで確認してください。

  • 対象はフルフィルメントセンターで12か月を超えて保管された商品です。
  • 最低額は1個あたり月20円で、通常の在庫保管手数料に追加されます。
  • 商品体積などで算出した金額が20円を超える場合は、高い方が適用されます。
  • 入庫予定、販売可能、予約済みなどの在庫状態を分けて対象数量を確認します。

保管費を1個あたりの利益へ加える

FBA在庫保管手数料を事業全体の経費だけにすると、商品別の利益を実際より高く見積もることがあります。月の保管費を対象商品の販売可能数量または月間販売個数で按分し、Amazon販売手数料、FBA配送代行手数料、仕入、送料、広告費と一緒に1個あたりの利益へ入れます。

体積1,500立方センチメートルの商品100個を10〜12月に1か月保管し、すべてが12か月超なら、通常保管費は約1,513円、最低長期在庫追加手数料は2,000円です。合計は少なくとも約3,513円、1個あたり約35.13円となります。この金額を値下げ後の粗利から差し引いても利益が残るか確認します。

  • 通常保管費と長期在庫追加手数料は、別々に計算してから合計します。
  • ECファイターズのAmazon利益計算では、1個あたりの保管費を「その他コスト」へ入力します。
  • 売れ筋と不動在庫を分け、同じ処分条件を一律に当てはめないようにします。
  • 値下げで回転が上がる場合も、販売手数料や広告費を含む最終利益で比較します。

10月前に行う在庫見直しの5ステップ

季節料金が上がってから慌てて処分するのではなく、9月中に在庫期間、体積、販売速度を確認します。売れ筋は欠品を避けつつ、不動在庫は値下げ、広告、返送、所有権放棄を比較します。入庫予定の商品を販売可能在庫へ混ぜないことも重要です。

判断後は、実際に販売、返送、廃棄された数量と翌月の請求を確認します。Amazonの収益計算ツールは見積りに使えますが、すべての追加費用を含むとは限りません。最終判断ではSeller Centralの在庫レポート、手数料見積り、請求明細を照合してください。

  1. 在庫レポートを取得し、販売可能、予約済み、入庫中の商品を分けます。
  2. 在庫期間を確認し、12か月超と、今後12か月に達する商品を抽出します。
  3. 梱包後の体積から、9月までと10月以降の1個あたり保管費を計算します。
  4. 通常販売、値下げ、広告、返送、所有権放棄の利益と費用を比較します。
  5. 実行後の在庫数と請求明細を照合し、翌月の利益計算を更新します。

FBA在庫保管手数料でよくある5つの誤解

在庫保管手数料は、販売価格や仕入価格に一定率を掛ける費用ではありません。梱包後の体積、保管日数、季節、商品区分で変わります。また、10〜12月の基準額を年間へ使ったり、反対に1〜9月の基準額を年末へ使ったりすると、利益予測がずれます。

長期在庫追加手数料の20円は、すべての長期在庫が必ず20円で済むという意味ではありません。最低額であり、実際の計算額が高ければそちらが適用されます。返送や所有権放棄にも費用と処理時間があるため、販売可能在庫だけを見て直前に判断しないでください。

  • 販売価格に一定率を掛けても、在庫保管手数料は計算できません。
  • 商品本体ではなく、FBAへ納品した梱包後の寸法を使います。
  • 1〜9月と10〜12月では、同じ商品でも基準額が異なります。
  • 長期在庫の20円は最低額であり、最大額ではありません。
  • 入庫中の数量と販売可能数量を混ぜると、処分数や補充数を誤ります。

よくある質問

Amazon FBAの在庫保管手数料はいつ請求されますか?

Amazonの公式案内では、フルフィルメントセンターで使用した日次平均の保管スペースをもとに、月単位で請求されます。月初や月末の在庫数だけではなく、月内の保管日数も金額へ影響します。

なぜ10〜12月は在庫保管手数料が高くなるのですか?

Amazonは10〜12月に高い季節別基準額を設定しています。年末商戦期はフルフィルメントセンターの保管需要が高まる時期です。計算では理由を推測するより、公式料金表の期間と商品区分を正しく使うことが重要です。

12か月を超えた在庫の追加手数料は必ず20円ですか?

必ず20円とは限りません。2026年4月15日からの20円/個/月は最低長期在庫追加手数料です。商品体積などで算出した長期在庫追加手数料が20円より高い場合は、その高い金額が適用されます。

ECファイターズのAmazon利益計算にはどこへ入力しますか?

月の在庫保管手数料と長期在庫追加手数料を合計し、対象数量で割った1個あたりの金額を「その他コスト」へ入力します。FBA納品費、梱包費、月額費の按分などもある場合は合算してください。

長期在庫はすぐに返送した方がよいですか?

一律に返送する必要はありません。通常販売を続けた場合の利益、値下げや広告で売り切る費用、返送費、所有権放棄の費用を比べます。売れ筋と不動在庫を分け、回転速度と残る利益で判断してください。

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